みもり先生の本棚を覗こう

行きつけの美容室を本棚で決めるくらい本棚が好き。
編集妖怪・ベムです。こんにちは。

ちなみにその美容室には、「ライチ☆光クラブ」や
「そこにシワがあるから──エクストリーム・アイロニング奮闘記」など、
「え、髪型に関係ない…?」みたいな本が置いてあり、

正直ぐっときました。

パンツ見えそうなギャルが澁澤龍彦読んでるだけで動悸が上がり、
お疲れスーツのサラリーマンが「小さな恋のものがたり」を
手にしていると声かけたくなる書物の魔術。

それが、好きな作家さんのセレクトならもっと見たいのぞきたい。
そんな勢いで今回のぞかせていただく本棚は、
妖怪やお化けからキュートな少女漫画まで幅広く描かれる
みもり先生のご本尊。

いや
ご本棚。

みもり先生の本棚01

「鬼太郎大百科」「世界の妖怪大百科」「妖怪百物語」「妖怪クイズ」
「妖怪大百科」「妖怪大図鑑」「[愛蔵版]妖怪画談」…妖怪棚というか、
98%水木しげる先生ゾーンですね。
川島小鳥さんの写真集が一服の清涼剤に見えて仕方ありません。
こちらは多分「未来ちゃん」(ナナロク社)ですね。
一人の幼女を一年間撮りおろした、幼女好きにはたまらない可愛い写真集です。
同じく、もう少し育った少女が跳ねまわる写真集「BABY BABY」もおすすめです。

そして、こちらには香月日輪先生の「地獄堂霊界通信」(ポプラ社)が!

みもり先生の本棚02

児童図書の三人組といえば“ズッコケ3人組”と“イタズラ大王三人悪”!
黄色い背表紙は当時のオビでしょうか。大切にしてらっしゃる感じが伝わる蔵書ですね。
これから読む方には「完全版 地獄堂霊界通信」(講談社)をどうぞ。

みもり先生に本棚の全体像を見たいとリクエストしたところ、

「引きで撮るとあの…ちょっと色々問題が…台所にあるもので…」

なんと! 台所のどこに本棚を置いているのか
ますます見たくなりました。ミステリアスです。

香月日輪先生と水木しげる御大が微笑む本棚は、
あまりにみもり先生すぎてサプライズがありませんよ、先生!
とか言ってたら、快く仕事場も拝見させていただけました。
やったー!

「背中が壁なんですよ」
「なるほど壁ですか…ん? え? 壁?」

みもり先生の本棚03

本当に壁だ! サプライズ!
壁と机の間の空間にスッポリ収まる、
コロボックルの如き先生の姿が目に浮かびます。

さらに画像をじーっと見つめると、
ちらほら新作の欠片が見えるかも…!?

「ところで先生、クッションが最高ですね!」
「友達がくれたキャラクタークッションカバーがヤバいですね…。
あの、モザイクとかで隠していただけたらと…」

とのご希望でクッションにはモザイクをONしました。
お友達のご趣味最高ですよ!
そのままカメラは仕事机にズーム。

みもり先生の本棚04

「これから色紙描く作業だったので色紙が…。
漫画描き始めるとこの机の半分がペンで埋まります」

みもり先生らしい、にぎやかな小物たっぷりの仕事机。
真ん中のポストカードはアトム、左はスヌーピー。
その下は「お陽様の下のルナ」の刷り出し(雑誌切り抜き)だ!
あれ…マニキュアは何に使うのかしら…?
気になりながらも、最後におすすめの1冊をご紹介いただきました。

みもり先生の本棚05

「最近のオススメ本はビームコミックスの
「星屑ニーナ」(福島聡/エンターブレイン)です。
オビには“コメディ”と書いてあるのですが、
何故か私は泣けてきてしまう漫画です」

ロボットの少年・星屑と出会った可憐な女子高生・ニーナ。
ふたりの出会いから長い長い時を飛び越えていく、タイム・スキップ・コメディー。
私も1巻ラストで号泣しました。

みもり先生が企画中の新連載はコメディですが、
こちらも時にホロリといくかもしれません…!
最後に新作の予告カットをチラリ☆☆☆

みもり先生新作カット!

どうぞお楽しみに♪

■みもり■
5月31日生まれの下町は寅さん所縁の地に立つ漫画家。
主な作品に「地獄堂霊界通信」「アオハルッ!」「八百万」など。
新連載「七上七代七福神(仮)」も準備中!