藤原里先生の本棚を覗こう(1)

春になりまして、新入学生さんにまじり、
就職活動をされている方をよく見るようになりました。
自分の就職活動を振り返ってみると、本に関わる仕事に就きたい!と
最終的には紙つながりで「紙パック製造業」の会社にまで履歴書を送った記憶が甦ります。
そんな私・担当ガーメネです。こんにちは。

迷走しすぎてあの時は面接官の方も困ったことでしょう。すみませんでした。

さてそんな現在進行形で迷える私とは裏腹に、
すっきり爽やかな作風でおなじみ。
猫と女子高生がたんまり出てくる、ニヤニヤラブコメを描かれている
藤原里先生の本棚をのぞかせてイタダキマス。

「最近引越しをして、自宅と行き来をしているので
あまり本棚に漫画がなくて……」
と、はにかむ藤原先生の本棚は、
さてどれだけ猫に埋もれているのかと思いきや

藤原里先生の本棚
ギャグから日常系まで、幅広いラインナップの中、
「俺とねこにゃん」(唐沢なをき/小学館)の隣りが「アイアムアヒーロー」(花沢健吾/小学館)
という、一瞬とまどう二段目に注目です。
あ、「噛まれるとヤバイ」的なコーナーですかね!?

……。
実は藤原先生、可愛い作風とは裏腹に
「ホラー&スプラッタ映画好き」という一面も持ちあわせているのです。

その勢いで隣には「ベルセルク」(三浦建太郎/白泉社)がカゴいっぱいにドーン!
ホラー・スプラッタ系のDVDもバーン!
あとスパナチュまとめ買いすぎ!
DVDは仕事中のBGVにされるそうですよ。
藤原里先生の本棚

 

藤原里先生の本棚

「怖い系も痛い系も大丈夫。逆に笑ってしまって」
と笑顔で言われる先生の深淵がよくわからなくなってきました。
あんな可愛い絵を描くのにねえ……。

……さて、本棚に話を戻しまして。
漫画は書店で気になったら、
ジャンル・内容を問わず買われるそうです。基本、好き嫌いがないとのこと。
ジャケ買いもするそうですよ。
「書店さんの新刊棚は定期的に巡回してます。
……オタクなんで(笑)」

はにかむ藤原先生の手には、モンハンのフィギュアが。
なかなか一筋縄では行かないこの空気感が伝われば嬉しいです。
そんな多趣味な藤原先生のおすすめの一冊はこちら。

藤原里先生の本棚
「ミミツキ」(相川有/幻冬舎)
「そもそも雰囲気が好きなんですよね。
絵柄も影響されているところはあると思います」

荒ぶる本棚に一服の清涼剤として、光り輝く「ミミツキ」でした。
ちょっと猫っぽいからコレはイメージ通りか!? いやケモノ違いじゃねーの!?

藤原先生のお仕事机&取材中にめっちゃ絡まれた元気な猫なども、
近日更新予定。新連載とあわせてこちらもお楽しみに~。

 

藤原里(ふじわらさと)
1月25日生まれのネコスキー漫画家。主な作品に「にゃんこい!」。
新連載「俺ともやしとお花屋さん」近日スタート!