「第13回 メテオ・ポラリス彗星賞」には
個性豊かな作品が集結しました!
編集部が注目したのはどんな作品なのか──!?
気になる選考結果はこちら!
主人公が首を吊るショッキングなコマから始まり、その直後に主人公とヒロインを俯瞰で大きく見せるなど、読者の興味をそそる画面作りができている作品でした。また可愛らしいヒロインを筆頭に、作画のレベルも高いです。単にキャラクターや背景が上手いだけではなく、自分らしい絵柄として確立されている点も素晴らしいですね。一方、この作品がどんな読者に向けて作られた作品なのかが見えにくい点は気になりました。この作品を読むメインの読者を想像して、その人たちが作品のどこを楽しむのかを考えてみましょう。可愛いヒロインを楽しむ読者ならヒロインの大ゴマを増やす、神秘的なストーリーを楽しむ読者なら中盤のストーリーを盛り上げる、など読者に応じた戦略が見えてきます。読み手を意識した次回作をお待ちしております!
大ゴマで描かれるキャラクターの表情が繊細で美しく、扉ページからも世界観と作者の意気込みが感じられる作品です。全ページ通して「描きたいものはコレ!」という思いが伝わってきました。ミステリアスで猟奇的な雰囲気の青年と、明るく物腰が柔らかい青年。正反対のキャラクターたちが出会い、最終的にはそれぞれに対する読者の印象が180度ひっくり返されるところが面白かったです。今後意識をしてほしいのは、背景の作画クオリティを上げること。ヒキのコマになると背景のパースずれ、描き込みの足りなさが目立ちます。全ページ通して、扉くらいの描き込みや正確さを維持できると、作品全体の説得力が増し、より読者を作品に引き込むことができるでしょう。次回作ではページを減らして各ページの作画時間を多く確保することで、作画クオリティを上げることを意識してみてください。次回作に期待しております!
初めての審査員でしたが、どの作家さんも色の違う作品で楽しく読ませていただきました!
特別審査員賞…という事で、悩んだ末選ばせていただいたのが「divine」。
読者をひきつける冒頭、絵のかわいらしさ、水中の演出、読後、優しい気持ちになれるのがとてもよかったです。個人的好みではありますが、この背景素材があふれる中それらに頼りすぎず、ご自身の絵に合う背景を描かれているのがより印象深く残りました。
世の中日々沢山の漫画が発表されています。
その中で目立つのは大変な事だと思います。
私もまだまだ勉強中の身ですので、みなさんと一緒に学んでいけたらうれしいです!
この度は「第13回メテオ・ポラリス彗星賞」にご応募いただきありがとうございました。
今回は多くの作品が特徴的なテーマを取り扱い「ラブコメ」「エッセイ」「ファンタジー」などジャンルも多岐にわたり、編集部一同、非常に楽しく読ませていただきました。
その中でもひときわ輝いていたのが奨励賞・審査員特別賞をW受賞した「divine」乙木あわたさんと奨励賞を受賞した「カムフラージュ・カルマ」蠱上セイジさんの2作品です。
「divine」は冒頭のインパクトと引き込まれる展開、個性的で可愛いヒロインが魅力的な作品でした。読者を惹き付けるつかみや画面づくりが評価されW受賞となりました。 「カムフラージュ・カルマ」は作者の“好き”が伝わってくる絵柄とキャラクターの表情が魅力的な作品でした。作者の描きたいことが読者にも伝わるというのは大きな強みであり、その点が評価され、受賞に至りました。
一方で、今回は応募作品全体を通して「どんな読者に読んでほしいのか」というターゲット設定が不十分な印象がありました。 様々なコンテンツが発達し娯楽の飽和する今、自分のマンガを選んで読んでもらうためには、届けたい相手を想像した作品作りが大切です。
まず「どんな読者に読んでほしいのか」を考えて、次に「そのためにどんなシーンを描く、どんなセリフで伝える、どんなコマを大きく見せる」と考えていくと、届けたい相手に刺さる一貫した作品が完成すると思います。 より多くの人に読んでもらえるように、「読者」を意識して、作品づくりに取り組んでみてください。過去の新人賞結果発表ページでも、受賞ポイントや作品作りについて記載されているので、そちらも要チェックです。
「COMICメテオ」と「COMICポラリス」では、次回の新人賞を計画中です。
詳細が決まり次第、情報を発表いたしますのでお楽しみに!
プロ漫画家デビューを目指す皆さんの作品を、編集部一同、心よりお待ちしています。